捕食者”輪転のラミア”は冒険者たちの活躍により討伐され、街に被害が出ることはありませんでした。
とどめの一撃を受けた蛇身は黒い霧のように溶けてなくなり、何もなかったかのように都市は日常に戻ってゆくのでしょう。
リュクレース「まず、謝罪をせねばなるまい。この事態に関して主導できなかったことだ。 |
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クラウディア「家族も、兵隊さんも、商工会のおじさんたちも、街のみんなも……そして冒険者さんも。 |
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ヨナ「見てたぜ、冒険者諸君!流石俺の後輩。
というのは冗談でいいんだけど、人を食うって割には随分と弱っちいやつが来たもんだとは思わないか? |
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星を見ていた女はいない。花の芳香だけが雪の夜に残されている。 |
常世の国で伝説の捕食者が現れたという話が信仰圏中に広がった後、この世界のいたるところで同様の報告が上がるようになる。
神殿は亜人に加えて捕食者の動向にも目を光らせるようになり、帝国は混乱に乗じて動き始める。世は少しずつ、動乱へと舵を切りはじめていた。
それでも、冒険者は旅をする。各々の目的で、それぞれに出会いがあり、数え切れない戦いを経て、
その先に何があるのかは、あなた自身が見定めることだ。